誰にでも起こる【結婚式トラブル】~お酒に“呑まれる”人たち編~

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一生に一回の大切な結婚式。

ですがそんな大切な日に、一生忘れられないであろう「失敗」をしでかしてしまう人も少なくありません。

プランナー歴10年の筆者は、延べ500組近くの新郎新婦さまのお手伝いをさせていただきました。もちろん大半は笑顔とうれし涙に溢れる結婚式。

ですが、ほんの一部ではあるものの笑顔で終えることが出来なかった結婚式があります。

その理由は『お酒』。

「飲んでも呑まれるな」とはよくいいますが、結婚式の場では呑まれてしまうことの無いよう、本当に注意しなければなりません。

今回は、そんな結婚式でのお酒にまつわるトラブルについてご紹介します。

これから結婚式を迎える予定のプレ花嫁さま。たとえ今、彼が「お酒に強いから大丈夫」であったとしても、「普段飲まないから呑まれる心配はない」と思っていたとしても安心してはいけません。

結婚式は特別な一日。だからこそ起こりえるトラブルがありますから……。

結婚式ではお酒によるトラブルが意外と多い

“結婚式にトラブルはつきもの”であってはなりませんが、実は表向きわからないだけで、トラブルはは頻発しています。特にお酒にまつわるトラブルは、頻発していました。

その理由とは……

理由1|嬉しいけど緊張が張りつめているのが結婚式

結婚式を心待ちにしていたのは、新郎新婦ばかりではなくご両親やご兄弟も同じ。この日を心から楽しみにする期待が大きい分、緊張して前日眠ることが出来なかったり、結婚式当日もゲストに「ぬかりなく挨拶をしないと」と気苦労が耐えません。

そのため、結婚式自体は嬉しいけれど、心は緊張感が張りつめている状態。普段ならお酒が大好きで酔うことが無い方も「珍しく、今日はお酒がまわる」とおっしゃる方は少なくありませんでした。

この結婚式ならではの緊張感も、お酒がまわりやすくなる理由でもあるのです。

理由2|空気を読んで断れない

高砂に座る新郎へ、そして挨拶周りをされるご両家のお父様へ、ゲストから絶え間なく注がれるビール……。せっかくゲストが注いでくださるビールを「いえ、結構です」とは言えないのが結婚式の空気です。この積み重ねで、気付けば大量のビールを呑んでいた!なんてことに。

特にこの数年、新郎新婦が座っている高砂が様変わりしているのも、新郎にお酒を注ぎに行きやすくなった原因のひとつ。

10年程前より以前の結婚式に出席された経験のある方ならイメージが湧くかもしれません。その頃の「高砂」と言えば、高さ30センチ程度のステージの上に設けられていました。新郎新婦からゲストを見下ろすようなスタイルに。

アットホームな結婚式を求める傾向にあったこの数年で、多くの新郎新婦はこのステージ上にある高砂席を苦手とし、段差を無くす高砂席が主流になってきました。

そのため新郎新婦とゲストとの距離感が一気に縮まり、お酒を注ぎにくるゲストもグンと多くなっているのです。せっかく高砂席へ出向いてきてくださったゲストのことを思うと、お酒を断れないのも無理のない話ですよね……。

理由3|「久しぶり!」+「おめでたい」はノリに拍車をかける

お酒の失敗は、新郎さまやご家族に限らず、ゲストも同じです。

結婚式で数年振りの再会を果たすご友人関係も多いのではないでしょうか?ある意味、同窓会のような雰囲気になっている場面を何度もお見受けしました。

この「久しぶり!」で「おめでたい!」場面なら、もちろんその場の雰囲気は盛り上がり、美味しい料理も手伝って、お酒がすすむのは当然の環境といえるかもしれません。

しかし時にそのノリは、もはや居酒屋では?といった結婚式の雰囲気を台無しにしてしまうことも。

飲み会なら笑って済ませることも、結婚式となれば別問題。新郎新婦の一生に一回の結婚式を台無しにしてしまうことだってあるのです。

披露宴の雰囲気をお酒により壊されてしまった花嫁さまが、結婚式後控え室で涙……。なんてこともありました。

大切な人の結婚式。ゲストとして出席しても節度はわきまえておきたいものです。

ホントにあったお酒が原因で起こった結婚式ハプニング

筆者はゲストハウスやレストラン、ホテルなど様々なジャンルの式場で勤務していました。その中で、自分の担当以外の結婚式以外でも、お酒によるトラブルは数えきれず……。

これから結婚式を迎える皆様の警笛になればと思い、いくつか実際にあったお酒にまつわるハプニングをご紹介します。

我を失う新郎とダメになった新婚旅行

もともとは、お酒が飲めない新郎さまだったと伺いました。性格もとても真面目で温厚。「こんな彼みたことないです」そう、困惑の様子で話す結婚式後の控え室での花嫁さま……。

「アットホームな結婚式がしたい」と演出を極力控え、ゲストとの歓談をメインとした進行にしていました。そのため、新郎さまからゲストのもとへと出向き、ゆっくりお話しくつろがれている正にアットホームウェディング……なように見えていたはずでした。しかし、披露宴スタート当初より急に赤ら顔になられる新郎さまには担当プランナーやサービススタッフのキャプテンも心配していたと言います。

途中お水を飲むようにうながしたり、ビールで一杯になったグラスを空グラスと差し替えたりと、スタッフなりに出来る限り努力はしていたそうです。

ですが結婚式中盤を過ぎた辺りから、新郎さまの目はうつろに。突然ろれつもまわらなくなり、いよいよ立ってられない程にまで酔いがまわりだしたのでした。さすがにゲストの皆様もお酒をつぐこともなく、ただ見守るような状態で結婚式はすすんでいったのですが……。

新郎さまは泥酔状態に。眠たくなるような酔い方ならまだ良かったのですが「悪酔い」といいますか、ゲストや新婦に絡み出し新郎さまは一旦披露宴会場から退場を余儀なくされたのです。

そして控え室に戻られた新郎さまは、バタリと倒れてしまわれます。これまでに見たことない新郎さまの様子から急性アルコール中毒の疑いもあることから、式場側とご家族の判断で救急車を呼ぶ事態へと発展しました。

新郎不在となった結婚式は、「新郎さまが体調不良になられて」と救急車出動事態は、ゲストに知らせることもなく、新郎お父様より「不甲斐ない息子で、○○さん(花嫁さま)、そして○○さんのご両親にも本当に申し訳ない」といった謝罪も含まれる内容の両家代表謝辞で締めくくられました。

その裏で新郎さまは、救急車で運ばれた後そのまま入院。

結婚式翌日の朝イチから、新婚旅行へ行く予定も急遽キャンセル。当日キャンセルだったため、もちろん費用は全額戻ってきません。その後のおふたりがどうなったのかはわからないのですが……。

ドレス姿で救急車を見送る花嫁さまの「悲しみというより怒りに満ちたオーラがすごかった」とその場にいたスタッフが事務所で話していたのが忘れられません。

代表謝辞をダメにした新郎父と株を上げた新郎

お酒が大好きな新郎お父様。事前に焼酎のリクエストもあったりと、結婚式という晴れ舞台で大好きなお酒を飲むことをとても楽しみになさっていた様子でした。

ですが、まさに「お酒に呑まれるタイプ」。事前に新郎さまより「呑み過ぎには注意させて欲しい」とお伺いしていたので、お母様やご兄弟とともに注意はしていたのですが……。

「お酒持ってきて」と言われると断れないのが、スタッフの難しい立場です。そのため、お母様の足元にお酒を処分するためのバケツを設置し、お父様のおられない隙に、お酒を処分されるなど工夫はされていたものの……。

やはり、結婚式といえどもお酒に呑まれてしまった新郎さまのお父様。

披露宴の最後を締めくくる大切な両家代表謝辞のシーンで、どうにか手元にある書面を読み上げられていたのですが、緊張感とそして当てられたスポットの眩しさ?もあったのか、突然気を失われバタり倒れ、スポットからいなくなってしまったのです。

意識もあり、お話も出来たお父様。ただの「酔っぱらい」と判断したご家族は救急車の手配は取らず、お父様を椅子に座らせた状態でその場にいていただきました。

その後に続く新郎謝辞では「こんな父ですが、僕の結婚を心から喜んでくれてるんだと改めて思いました。これからはもっと父や母に親孝行をしていきたいと思っています。」とコメント。

ヒヤヒヤした場面でしたが、新郎さまのアドリブコメントで新郎さまの男らしさが光り、終わりよければ全て良し。な披露宴の締めくくりになったのです。

「これからきっと尻に敷かれる」みんなが確信した瞬間

披露宴の最後は、新郎さまの謝辞で終わります。このために、新郎さまは事前にコメントを考えたり、お酒を控えたりするものですが……。

お酒の酔いも手伝って、上手く謝辞が言えなくなってしまう場合もあります。 その予測が付く場合には、事前に「もし途中、上手く謝辞が言えなくなったときには『今日は僕たちのために本当にありがとうございました』だけは最後に言って締めてくださいね」とお伝えしていました。

とはいえ、既に酔っぱらっている状態の新郎さまへお伝えしても、届くはずもなく……。

新郎謝辞でグダグダになった新郎さま。

ゲストから笑いが起きるくらいの状況に業を煮やした花嫁さまは、新郎さまの手に持っていたマイクを横から奪い取り、「みなさまに沢山祝福を受けて、嬉しさあまって酔い過ぎてしまったみたいです。申し訳ございません。こんな彼ですが、これからは私がしっかりと支えて幸せな家庭を築いていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。」と完璧に締めくくられました。

新郎のご両親は、ゲストにではなく花嫁さまに向かってお辞儀。そしてゲストからは花嫁さまに向けると思われる大きな拍手が送られました。

「きっとこの夫婦はお嫁さんの尻に敷かれながらも、これからも上手くやっていける。」会場にいた皆んなが確信したワンシーンでした。

後味悪い……。結婚式帰りに飲酒検問で引っ掛かるゲストたち

お酒を飲んだら、車には乗らない。当然のことですが、結婚式という特別な日は気が緩んでしまうのでしょうか。

友人がプランナーをしていたホテルでの話です。結婚式に出席したゲストが飲酒運転。さらに同乗者も飲酒の状態で飲酒検問に引っ掛かったのだとか……。

同じ結婚式に出席していたので、「飲酒を知らなかった」では通用せず「高額の罰金を払ったらしい。」という出来事がありました。

結婚式後に飲酒検問で引っ掛かってしまうことは、本人たちのみならず、新郎新婦の耳に入れば主役のおふたりも良い気分ではありません。如何なる場面でも、やはり飲酒運転は厳禁というワケですね。

脱ぎ→飛び込む人々

「おい、このグループ、酒のんだら脱ぐから気を付けとけ」席次表を見たサービスマネージャーから言われた一言です。

当時、私は関西の郊外にあるゲストハウスで勤務していました。地域性もあり、地元の方が多く利用してくださっていた式場だったため「友達の結婚式に出席して良かったから」と自分の結婚式をご友人と同じ式場で挙げてくださる方も少なくありませんでした。

そのため「この式場に出席するの3回目やわ」なんてゲストも。

それが故に、一度トラブルを起こすと「このゲストは要注意」とブラックリスト的にマークせざるを得ないゲストも中にはおられたのです。

その式場は、会場の目の前が海になっていたため、それが式場のウリでもありました。

ですが、そのブラックリストに載っているゲストの方々は「酔う→脱ぐ→海に飛び込む」のトラブルを過去に2度起している方々。私の担当させていただいた結婚式でも当然マークをされるわけで……。

披露宴中、多くのスタッフが注意を払うなか、飲酒を続ける彼らはやはり酔いだし、盛り上がり。そして海のあるウッドデッキへ……。走り出すゲスト数名を追いかけるスタッフ。スタッフの「飛び込むぞー!」という耳をつんざくようなインカムの声に驚く間もなく、やはりみなさま海へダイブをされたのです。

事前に海へ飛び込んだときのために、タオル等の準備は出来ていたものの、必ずしも安全とは言えない行為。万が一のことがあっては、結婚式を台無しにしてしまうことだって有り得るのです。

友達も新郎新婦も大爆笑なさっていて、一応大きなトラブルにはなっていませんでした。ですがスタッフとしては脱ぐだけでもどうかと思う上に、海へダイブだなんてヒヤヒヤもので、出来ればもう二度と……と思う出来事でした。

結婚式でお酒に失敗しないための3つの対策

結婚式につきもののお酒です。雰囲気的に断れないことも多くあると思います。そこで、お酒で失敗しないための予防策をご紹介しましょう!

足元バケツの存在を忘れない

新郎さまの足元には、ゲストから注がれたビールを処分するバケツを設置することがあります。会場によって必ず設置しているところと、要望をお伺いして置くか否か決める式場も。

普段お酒は平気という方も、出来れば足元のバケツは置いておくことを強くおすすめします。

前述の通り、結婚式は特別な雰囲気になります。これまで味わったことのない緊張感もあるはずです。そのため、思いのほかお酒がまわってしまったり、酔ってしまうこともあります。

ゲストにお酒を注いでいただいた際には、軽く口をつける程度で、後はそっと足元のバケツに処分し、飲み過ぎ防止を心掛けましょう。

スタッフに事前に相談を

お酒の心配がある場合には、事前に担当プランナーや当日のサービススタッフに伝える方が懸命です。

披露宴の本番中、小まめにグラスを取り替えたり、必要に応じて水を持ってきたりと細かいケアをしてくれます。新郎新婦のサービスをするスタッフは、担当が決まっているので、料理を持ってきたスタッフに伝えればその後は安心ですよ。

控え室で軽めに食事を摂っておく

空腹から酔いが回りやすくなることもあります。披露宴の最中、ゲストが代わる代わるお祝いを伝えに来てくれたり、演出を行っていることもあり新郎新婦おふたりはどうしてもゆっくり食事が出来ない状態。ゆっくり食事を摂りたくても摂れない状態になってしまうため、空腹を避けるには控え室で軽めの食事を摂ることをおすすめします。

結婚式がはじまる前や、お色直しで控え室に戻ってきたタイミングを見計らって食事を摂ってください。気軽に食べれてお腹の持ちが良いものをおすすめします。

少しでもお腹に入れていると「お酒の良いは違う」と、よく新郎さまがおっしゃられていました。是非参考に!

まとめ

結婚式でのお酒にまつわるトラブルや、予防策についてご紹介しました。

お酒のトラブルは、新郎新婦にとってもゲストにとっても笑えるものもあれば、「これは一生忘れられないだろう」というトラブルもありました。

ですが、お酒のトラブルについては全て予防出来る話。大切な結婚式を悪い意味での一生の思い出にしないためにも、お酒は飲んでも呑まれないよう心掛けましょう!

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